子どもはなぜ勉強しないのか

『あなたの子どもはなぜ勉強しないのか』

これは、学校法人神戸セミナーの喜多先生の著書の題名で、 全く勉強をしない長女に悩んで たどり着いた本でした。

このベタな題名(失礼!)の本、 私にとっての答えが載っていたので、 とても助かりました!

長女は、 自分のやり方をマイペースに突き通す、 母にとっては、かなり育てにくい子でした。
図書館で借りた本は沢山読むのですが、 いわゆる学校の勉強は 全くといっていい程しませんでした。

計画が大好きだった私は、 小3までは「一緒に計画立てようね」と 優しくいったり、 怒ってみたり、 色々やってみたのですが、 当然うまくいかず、 小4あたりから勉強をさせることを やめました。

某通信教育も取っていたのですが、 あまりのやらなさに解約。

小学生のうちは、図書館の本の余韻で、 勉強しなくてもある程度できるけれど、 中学に行ったら大変、と私が不安に。
(本人は全く不安でない! 行き当たりばったりの度胸がすごい)

中学生用の高額の教材を買って失敗・・・ 高い人生授業料を払いました・・・ 全く使わず、捨てることに!

中学校の定期テストの前は、 宿題として出されたワークの書き込みのみ。 しかも前日に!
ワークとか問題集は 3周やることが普通だと思っていた私は、 娘との勉強のやり方の違いに唖然!

学年が上がって、高校受験が近くなれば もう少しテスト勉強をするだろうと 思っていましたが、 結局、中3の最後の定期テストまで、 いわゆるテスト勉強は課題のワークを埋めるのみ。

小学生の頃に読んだ、 沢山の本の知識の余韻で、 ある程度成績は保っていたので、 小学校の頃の彼女に感謝するばかりです。

読書の余韻や読解力で、 中学もなんとか乗り切ったけれど、 高校はそうはいかない、と また不安になりましたが、中学入学前に高い人生授業料を払ったので、ここは見守ることに。

様々な本を見つけ、 読んでいく中、この喜多先生の本に出会いました。

自然な感じの教育をしたい、でも女性の自立に必要な学力もつけてあげたい。
そんな願いにぴったりくる考えを 本から教えていただき、 実際やってみて「これは本物だな」と感じました。

喜多先生が運営されている神戸の予備校は、 公立進学校や中高一貫進学校を中退して 自信をなくし、もう一度やり直して難関大学を 目指そうという人が多いのが特徴だそうです。

中学校から不登校の状態が続いている人も 多く在籍していて、 早慶・国公立・医学部等合格実績も出しています。

まずこの本では、 ”勉強へのストレスを下げよう”といっています。

そのポイントは、 ①目標がはっきりとしていること ②強制されないこと ③結果が出て自信につながること ④楽しむこと(がんばらない) 要は”強制せず勉強(学び)を楽しむこと” だそうです。

これは、男性のお医者さんの田中茂樹さんが 親子関係について書いた 『子どもを信じること』にも 共通していることだと思いました。

それは、「子どもを信じること」
具体的には 「子どもに小言を言わず、やさしく接する」 =親が手出しをしなくても、 子どもは、自分が幸せになるために 取るべき行動を、 自分から取るようになることを信じて、 子どもと向き合うということです。

不安でいっぱいだった私は、「子どもを信じる」ようになるために、 喜多先生や田中先生の本を何度も読み返したり、本の気になる箇所をコピーして冷蔵庫に貼って、 ひとやすみの時に眺めたりしていました。

また、 喜多先生の本の中で一番参考になったのは、 ”婦人服店の店員さんに学ぶ”です。

「婦人服の店員さんに学ぶ」とは?

ショピングモール内のたまに立ち寄る婦人服売り場を想像してください。
そこには「店内改装のための在庫処分セール」と ありました。

買う気はあるけれどモチベーションはあまり高くない。
「とてもいいなと思ったものが見つかり、普段の価格より半額以下になっている」 位の条件が揃えば買うかもしれない。

さて、お店に入り、 あなたが買いたい気持ちになる店員さんは どのタイプでしょう?

①やる気満々で積極セールスをしてくる店員さん
②何も言わずに無表情でこちらを見ている店員さん
③注目しないで、少し離れたところにいる店員さん

おそらく、ほとんどの方が③と答えるでしょう。
それは、そのまま「勉強したくなるお母さん像」になるそうです。

①やる気満々で アドバイスしてくるお母さん=「勉強しなさい「進路はどうするの?」等お子さんに言う。
 →本人より親の方がモチベーションが高い

②何も言わず、無表情でこちらを見ているお母さん=「勉強しなさいと言わないようにしよう」と我慢してイライラしている。
時間割や受験のスケジュールの記事をリビングに貼る。
→言葉以外の表情や雰囲気から子どもはストレスを感じる

③注目しないで少し離れたところにいるお母さん=(お店だったら)「色違いはないですか?」「上下別でも買えますか?」等、聞きたいことがあればすぐに対応してくれる感じ。   
声をかけたらすぐ来てくれる少し離れたところにいて、子どもに注目しないで、何か他の作業をしている。  

→子どもはストレスを感じなくて、ゆっくり自分のペースで物事を進められる
→モチベーションが上がる

うちは③のお母さんをすると、モチベーションが上がり、持続しました。

中2の時早々に自分の行く進路を決め、徐々に自分のペースで勉強をし始めました。

私は、日々の暮らしをいつも通り、穏やかに過ごすようにする、自分の本当にしたいことに楽しく真剣に取り組む
ということで、長女と程よい距離感を保ちながら、お互いにストレスなく心地良く大学受験期を乗り越え、4月から第1志望の国立大学に行くことになりました。

もしよろしければ参考にしてください^^

引用:『あなたの子どもはなぜ勉強をしないのか』喜多徹人著 学びリンク株式会社発行
(パート2の本も良いです)

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